国内株式の基礎知識
株式投資入門
株式とは
株式会社は、事業資金を集める手段として、株式を発行することで出資者(株主)を募ります。
その集めた資金で事業を行う会社が株式会社、株主に対して出資(投資)の証明として発行されるのが株式です。

株式投資の魅力
値上がり益
購入した株式の値上がりによる売買益(キャピタルゲイン)が期待できます。

配当金
企業が収益の一部を株主に還元する配当金(インカムゲイン)を受け取れます。
(株式価格が下落している場合には売却損が出る場合があります)

株主優待
企業の株主還元策として、自社商品や商品券・優待券、地域の名産などを受け取ることができます。

※配当金や株主優待の有無や回数、時期などは企業によって異なります。
株式投資のリスクと対処法
お取引の流れ
1. 銘柄を選ぶ
まずは投資する銘柄を選びます。
どのような目的で株式投資を行うのかによって、選ぶ基準も異なってきます。
- 興味がある業界や好きな会社から選ぶ
- ニュースで聞いたり話題に上ったりする、身近な会社から選ぶ
- 株主優待や配当が魅力的な会社から選ぶ
- 業績が良い、PER(株価収益率)などの指標で見て株価が割安な会社から選ぶ
2. 注文する
購入したい株式の価格(株価)を見て、購入株数と、いくらで買いたいかを決めます。
株価とは株式1株あたりの値段のことを言いますが、国内上場株式の売買単位は100株単位と決められています。例えば、株式を購入する際に最低限必要な金額は、株価×100になります(売買委託手数料が別途必要です)。
売買価格に関する注文方法は主に2通りあり、「値段は相場に任せる=その時の値段でいい」のであれば成行注文(なりゆきちゅうもん)、値段を指定する場合には指値注文(さしねちゅうもん)があります。
3. 配当金や株主優待をもらう
銘柄によって配当金や株主優待を受け取ることができます。
配当金・株主優待を手に入れるためには、権利確定日に株式を保有しているかどうかで決まります。
権利確定日とは、株主が配当金や株主優待などの株主としての権利を得る確定日で、企業ごとに定められています。
権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに約定していなければ配当金や株主優待を受け取ることはできません。

配当金の受け取り方は以下4つの方法があります。
①株式数比例配分方式
配当金を証券会社の口座で受け取る方法。
なお、NISA利用で非課税になるのは比例配分方式のみです。
また、特定口座(源泉徴収あり)なら、確定申告不要で同じ特定口座内の譲渡損失と損益通算が可能です。
②配当金受領証方式
企業から株主に郵送される配当金領収証と引き換えに、ゆうちょ銀行などで配当金を受け取る方法。
③登録配当金受領口座方式
指定した1つの銀行等預金口座で配当金を受け取る方法。複数の証券会社に口座がある場合でも、保有する株式等の配当金全てを1つの金融機関の口座で受け取ることになります。
④個別銘柄指定方式
銘柄ごとに銀行等預金口座を指定し、指定した銀行口座で配当金を受け取る方法。銘柄ごとに指定しない銘柄は配当金領収証方式で受け取ることになります。
