資産運用ガイド
資産運用はじめの一歩
将来に備える、お金との新しい付き合い方
今の暮らしに精一杯で、将来のことはなんとなく後回しにしていませんか?
人生100年時代といわれるいま、結婚や子育て、住宅購入、老後など、これから迎えるさまざまなライフステージには、想像以上に多くの資金が必要になります。
一方で、物価は上がり、年金だけでは不安が残る時代。預金ではお金がほとんど増えない今こそ、「お金にも働いてもらう」新しい選択肢――投資について、少しだけ考えてみませんか。
むずかしく思われがちな資産運用も、基本をおさえれば、誰でも今日から始められます。
「投資」とは一体なにか?

投資とは、資産をふやすことを目的に、株式や債券、投資信託などの金融資産に資産を投じることです。貯蓄はお金を「ためる」ことに重点をおきますが、投資はお金を「ふやす」ことに重点をおいています。
お金は貯蓄一本で、節約を徹底して、自分で働いて、というのには限界があります。そんなときに「お金にも働いてもらう」ことが大切です。
資産運用での「リスク」とは?

一般的に「リスク」という言葉は、「事故・病気のリスク」といったマイナスなことが起こる可能性、「危険」という意味で使われますが、投資においては「リスク=危険」ということではありません。
投資における「リスク」とは、リターンの振れ幅の大きさのことを言い、マイナス要素もプラス要素も含んでいます。価格の振れ幅が大きいと「リスクが大きい」、価格の振れ幅が小さいと「リスクが小さい」と言います。
長い目で見ると世界の株価は上昇傾向

過去、世界ではさまざまな場面で金融危機・経済危機がありましたが、長期で見るとその後は世界経済の成長に伴って回復し、上昇してきた傾向がわかります。
投資のエッセンス~投資の主なリスクを抑えるために~

投資に対するリスクや不安と上手に付き合うには、資産運用の王道とも言われる「長期・積立・分散」が大切です。
長期投資 “リスク低減×複利効果”
長期投資のメリットは、短期的な下落局面などの相場変動に左右されにくくなることです。
前述「3.長い目で見ると世界の株価は上昇傾向」のように、日々の値動きは長い目で見ればわずかなものです。長期投資は、一時的な値動きに一喜一憂せず、将来的な成長を考えて投資を行います。
「複利」とは、「元本だけでなく、利子にも利子がつく状態」で、運用から得た利益を再投資することで、利益が利益を生んで資産をふやすことができます。例えば、「分配金再投資」の投資信託なら、長期投資との相乗効果で複利効果が期待できます。

積立投資 “時間分散×安い時にたくさん買う”
積立投資で、定期的に一定金額ずつ同じ金融商品を購入する投資手法を「ドルコスト平均法」といいます。この手法では、価格が安い時は多く買う、価格が高い時は少ない数量を自動的に購入することになり、平均購入単価を低くする効果が期待できます。

分散投資 “リスクも分散”
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。これは、一つのカゴに卵を全部入れていると、万が一落とした時に卵が全部割れてしまうので、複数のカゴに分けて入れて、落としても全部割れてしまう危険を避けよう、という考え方です。
わたしに合った投資スタイル
証券投資にはいろいろな商品や種類があります。ご自身に合ったスタイル・商品を見つけて、そしてそれぞれを組み合わせながら、「わたしだけの資産運用」をつくりましょう。
企業を応援
「商品が好き」「成長を応援したい」と思う企業の株式を購入して株主になることは、企業の成長の支援にもつながり、長期的に株式を保有することで、安定的な成長を応援することにもつながります。
株主になり、株主総会に参加したり、議決権を行使したりすることで、より良い企業になるように応援することもできます。
予想する成長テーマから投資
特定のテーマ(例えばAIやロボット、医療など)に関連する個別株や投資信託を選んで投資することで、テーマ投資とも呼ばれます。
トレンドや話題になっているテーマの流れに乗ることで投資のパフォーマンスを上げることが期待できます。多くの市場参加者が注目しますので価格変動が激しい場合があります。
投資信託なら、特定のテーマに着目して、そのテーマに沿った銘柄に重点的に投資するテーマ型ファンドを選んで投資することができます。
配当金や株主優待をもらう
株式を保有している企業からうれしい“おくりもの”などがもらえる、株主優待。企業が利益を上げたときにその利益の一部を受け取ることができる、配当金。株式投資の魅力の一つである「株主優待」と「配当金」をうまく活用して、株式投資を楽しみませんか?
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